2年ほど前のある冬の日、会社から帰宅して家のドアの鍵を開けようとした瞬間、会社に置いてきたジャケットの中に鍵を入れっぱなしにしていたことに気づきました。
会社までは電車で20分、徒歩20分。仕事終わりの冬の夜にもう一度引き返すにはとてもしんどい距離だと感じました。そこで、家のドアの前でスマホを取り出し、「鍵 緊急 交換」「鍵 紛失」などのキーワードで検索。いくつかのウェブサイトを見比べ、鍵の解錠をやっているという業者のウェブサイトを2つほど選びました。そこはいずれも鍵の開錠を2000円程度から行うことができるというもので、住んでいるエリアもサービス対象になっていました。早速一つ目の業者へ電話してみるとつながらなかったため、次の業者に連絡。するとすぐに電話が繋がり、「すぐに行くことは可能です」と言われ住所を問われました。しかし一応料金を確認しようと尋ねると、電話先のオペレーターは私の家のドアの鍵の様子や住所、集合住宅にはエレベーターがあるかどうかなどを事細かに確認して、「え?と…では今回お見積もりは59,000円になりますね。」と一言。ウェブサイトには一般的な家のドアの鍵の開錠は2,000円程度から、と記載があったので、さすがに2000円で済むとは思っていなかったものの、そこまでの金額になるとは思わず驚いて一瞬絶句してしまいました。さすがに5万円支払うのなら、会社に取りに行くしかないか…と諦めかけたとき、その時に付き合っていた恋人に合鍵を預けていたことを思い出しました。恋人はおそらくまだ残業しているだろうし、彼の会社は自分の会社へ行くより近い。すぐに彼に電話したところ、「今日はあと3時間ぐらいかかりそうだし、そっちへは行けないから会社まで取りに来てくれるなら…」とのことでした。すぐ電車に飛び乗り、彼の会社のエントランスで鍵を受け取ることができました。こうして家についてから2時間後、無事に鍵を開けて家に入ることができました。
それからは鍵を持ち歩く際にはキーケースを使い、脱ぐ可能性のある服のポケットなどに入れっぱなしにしないよう気をつけています。