数年前、田舎の山中で車のキー閉じ込みをしてしまいました。 夜7時過ぎ、日もすっかり暮れている時間。私は社内に一人で残って仕事を終え、乗ってきた自家用車の鍵を開けました。 鍵を手に持って、鞄と一緒に後部座席へと放り込んだところでスマホに着信が。タイムカードも押してあったためそのまま電話に出て、暫く話し込んでいる間に無意識に車の扉を締めていました。それだけなら大丈夫だったのですが……数秒後にガチャリと施錠音が。やや古い私の車は車内にキーがあろうとなかろうと一定時間が経過すると勝手に施錠するシステムだったため、見事にキー閉じ込みとなってしまいました。 これまでに経験がなかったのでものすごく焦りましたが、不幸中の幸い、スマホを手に持っていたことと電波が通じる地域だったため、そのまま整備サービスに連絡して対応してもらい事なきを得ました。それでも、周りに民家もなく野生の猪や鹿の出る真っ暗な山中で1時間ほど待つ間は気が気ではありませんでした。業者さんが到着したときの安堵感といったらなかったです。 このときは何とかなりましたが、もしスマホまで車内に置いてしまっていたら、もしくは電波の通じないほど奥まった場所だったらと思うと恐ろしいです。最近の車ではほとんどキー閉じ込み防止のシステムがありますが、無い車ではちょっとしたきっかけで閉じ込めてしまう可能性があります。キーを車内に入れる際は自分の体ごとと肝に銘じて、今後は細心の注意を払いトラブルを防ごうと思った体験でした。