鍵トラブルが良いお別れに

わたしは23歳頃、当時付き合っていた彼とお互いのアパートの合鍵を交換していました。しかし、半年程でお別れしてしまい、鍵を返す際にトラブルがありました。
わたしが鍵を返しに行こうとした時、彼は外出する予定があったので、家の机にわたしの鍵を置いておいてもらい、わたしが中に入って自分の鍵を取り、最後に彼の家の鍵をかってドアポストに入れておくという段取りにしていました。
当日、彼の家に入ると机の上にわたしの家の鍵が置いてありました。それをカバンにしまい、他にも残っている荷物があったので片付けて外に出ました。そして、予定通り彼の家の鍵を閉めたあと、ドアポストに入れ、帰宅しようと自分の車に戻ったのですが、車の鍵が開きませんでした。まさかと思い、カバンの中を探しましたが、自分のキーケース(家の鍵や車の鍵がついていました)がありませんでした。彼の家の中に忘れてしまったとしか考えられませんでしたが、ドアポストの中の鍵には手が届かず、割り箸などを使ってなんとか鍵をとろうとしましたが、無理でした。とりあえず彼に連絡をしましたがつながらず、このまま彼の帰りを待つしかないかと思い、近くのコンビニに飲み物を買いに行った帰り、ちょうど彼に遭遇しました。次の約束があり困っていたわたしには、別れた彼が仏のように見えました。別れ話をした時は、少し気まずくなっていましたが、このトラブルのおかげで笑ってお別れすることができました。”鍵、家の中だ?”となった時は、すごく焦りましたが、最終的にいい笑い話になってよかったなと今は思っています。

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